#09:日本人は世界でも勝てる。若いうちから世界を見よう

No.03 起業家×グローバル!エリート街道を飛び出した男の挑戦。

中澤さんのインタビュー#09です!
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始めは売り方がわからず苦戦

– アゴライズの社長から連絡が来た後はどのように日本で展開したんですか?

2018年3月からオープンイノベーション事業を開始したのですが、売り方がわからなくて苦戦しました。

とりあえずHPから問い合わせをして会いに行ったりしたんですが、空振りばかり。

日本ではまだまだ、国内外を繋ぐクロスボーダーのオープンイノベーションは黎明期で、便益を具体的に説明するのに苦労しました。

知り合いの外資コンサルの友達に資料を作るのを手伝ってもらったり、周りのビジネスの先輩方に紹介をお願いしたりしながら、地道に営業を続けていました。

この頃も売上が立っていなかったので、節約生活でしたね。

中澤さんの写真
中澤亮太|Ryota Nakazawa。一橋大学経済学部在学中にレアジョブにてインターンシップ、イリノイ大学への1年間の留学を経験。2015年に卒業後、レアジョブのブラジル事業の立ち上げを経て2017年に起業。現在は仏企業アゴライズのオープンイノベーション事業の日本展開を手がける。

オープンイノベーションは、グローバルなスケールで個人のクリエイティビティを解き放つ

– 確かに、オープンイノベーションって何となく分かるけど、具体的にはと言われると、難しい言葉ですね。

アゴライズでは、主に以下のような形でオープンイノベーション創出のためのコンテスト(アゴライズでは、チャレンジと呼んでいます)に関するプラットフォームを提供しています。

3ステップで、オープンイノベーションのチャレンジが始められる仕組みです。

①企業によるチャレンジの登録

まず、主催者となる企業が、テーマ・目的・ゴール・対象エリア・対象イノベーター等を私達と一緒に企画して、チャレンジを組成し、アゴライズのオンラインプラットフォームに掲載します。

②イノベーターによるチャレンジの応募

次に、学生、大学、ベンチャー企業等からなる世界中のイノベーターが興味を持ったチャレンジに応募します。

応募プロセスの過程で、アゴライズオンラインコミュニティを活用してチームを組成する事も可能です。

例えば、”やりたいことはあるけれどサービス開発ができない”という日本人学生でも、自分の相手を魅力的にアピールする事ができれば、アゴライズコミュニティに登録しているインド人のエンジニアやフランスのデザイナーをチームに引き入れて一緒にチャレンジに応募する事が可能です。

③評価・マッチング

その後、主催企業によるオンラインプラットフォーム上での提案評価・イノベーターとのやり取りや、オンライン選考通過者との面談・ピッチコンテスト等を経て、イノベーションを一緒に起こせるパートナーをマッチングするという流れです。

アゴライズのサービスイメージ

アゴライズコミュニティは、スタートアップや学生が中心ですが、基本的にはチャレンジに応募する資格があり、誰でもイノベーションを起こしうるので、このプラットフォームを活用頂く事で、自らのクリエイティビティ発揮する事ができます。

また、日本国内に閉じたプロジェクトはなく、基本的にグローバルなスケールでプロジェクトが立ち上がるのも面白いところです。

ただ、日本企業でグローバルにこうした取り組みを過去にやっている企業は少なく、かつイノベーターとの英語のやり取りや受け入れ体制にハードルを感じる企業が多かったため、このように具体的なイメージが湧きにくかったため、クライアント企業を営業で獲得する事に苦労したんです。

地道な努力が実る

– 今では日本初のチャレンジは立ち上がったんですか?

先述のように、始めは苦戦し、なかなかチャレンジが立ち上がりませんでした。

それでも、コンサルの友人に手伝ってもらって資料をわかりやすくしたり、講演会を開いたり、イベントに顔を出したり、地道に営業活動を続けました。

そして、2018年後半、実に日本でのサービス開始から数ヶ月を経て、ようやく初のチャレンジが立ち上がりました!

NTT DATA や、第一生命日産自動車、少し変わったところだと、Japan Innovation Networkと協力して国境なき医師団、とのプロジェクトなど、続々と日本企業と世界中のイノベーターによる面白いプロジェクトが始まってきました。

昨年11月には、日本でのプロジェクトをまわすために、アゴライズフランス本社からシニアプロダクトマネージャーも招聘しました。

今では徐々に引き合いも増え、事業が大きくなっている状況です。

そろそろ人手が足りなくなってきましたね。笑

インタビュー中の中澤さん

日本のクロスボーダーのオープンイノベーションはまだまだ黎明期

– 少しずつ日本でもオープンイノベーションの取り組みが広がってきているんですね。

そうですね。少しずつ市場が形成されていると思います。

これから少子高齢化が加速時、人口が減り、経済が縮小する中、日本には革新的なイノベーションが必要とされているので、この流れは自然です。

ただ、まだまだ成功事例は多くないんですよね。

言語の特殊性もあるんだと思いますが、日本のオープンイノベーションって国内に閉じている事がその原因の一つだと僕は思っています。
プロジェクトオーナーも、参加者も全て日本人。

イノベーションを起こすためには、多様性が重要と言われている中、逆を地で行っています。

アゴライズの事業は、オープンイノベーション×グローバルなので、これをもっと日本に普及させたい。

日本のイノベーターが海外で活躍する場をつくりたいし、海外のイノベーターにもっと日本を見てもらいたいとと思っています。

クロスボーダーのオープンイノベーションのような、これから来るであろう流れの最前線で仕事ができているというのは、貴重な経験ですし、とても楽しいです。

インタビュー中の中澤さん

日本学生にも、グローバルな世界でクリエイティビティを発揮する大きなチャンスと力がある

– イノベーターには学生も含まれるとの事ですが、もう少し詳しく教えて頂けますか?

アゴライズは、大企業とイノベーターをつなげます。
その中でも学生さんは、まだビジネスの世界に染まっていないため、面白いアイデアや視点を持っています。

そのような感覚は大企業からすると手に入らなくて、とても貴重です。

学生さんの立場からは、大企業が持っている資産使って自分がやりたいと思う事を追求できるので、貴重かつ面白い経験ができます。

応募自体はオンライン上でプランを提出するだけでとても簡単にできます。
筋の良いものが対面での面談となり、採用されたり事業化されたり、共同プロジェクトという形で実現に向けて動く事になります。

もちろん日本企業だけでなく、海外企業のプロジェクトに応募する事も可能です。

オープンイノベーションの市場は徐々にできてきていますが、アゴライズはそれをグローバルに取り扱う数少ないサービスです。

インタビュー中の中澤さん

日本の学生は、ポテンシャル高い

– 日本の学生さんが参加された事はあるんですか?

ありますよ!!
日本の学生さんも活躍されています。

早稲田大学の学生チームのアイデアが海外の案件でファイナリストになった事もあります。
今の所、参加された方はうまくいく確率が高いです。

数自体は少ないですが、打率が高いという感じでしょうか。

日本の学生さんは世界的に見ても優秀な方が多いのに、グローバルに挑戦するという視点が欠けた方が多いように感じます。

ポテンシャルはあるのにもったいないです。
これは僕たちの力不足も大きいと認識しています。

もっと海外に目を向けて挑戦してほしいと思っています。

ちなみに、アゴライズの利用料は無料、海外への渡航費も企業側負担です!

あまり考えすぎても仕方ないので、金もかからないし”やってみなはれ!”の精神でやってみてはいかがでしょうか。

僕のように人生変わるかも知れません。

オープンプロジェクトは、こちらからアクセスできます。
Studentのタグがついている所は学生さん向けです!
(※基本全て英語です)

インタビュー中の中澤さん

– いくつかご紹介いただいてもよろしいですか?

今募集がかかっているプロジェクトだと・・・

*/公開前に調べて、下みたいかな感じで2~3個まとめる/

3DCP challenge

ヴァンシ建設という、フランス最大手の建設会社のプロジェクトです。
今では、プラスチック等と同じように、コンクリートも3Dプリンターで取り扱えるようになりました。

建設業界における、コンクリートの3Dプリンティングの活用アイデアの募集しています。

若いうちから世界を見よう

– 最後に学生向けてのメッセージをお願いします

人生ややりたい事は人それぞれだと思うので、僕の経験から誰にでも当てはまるアドバイスを送るとすれば、”学生のうちから世界を見よう”という事ですね。

留学でも、海外インターンでも、アゴライズを使って頂くのでも構いません。

これからますます日本国内だけで完結した人生を送る事は少なくなっていくと思います。
好むと好まざるとに関わらず、どんどん人生はグローバルな環境を前提としたものに変わっていきます。

グローバルな世界を前提とした人生をより豊かに、楽しく活きるためには、世界を見るしか方法はありません。
学生という、感受性が高いうちに世界を見れた事が僕の人生の方向性を大きく決定づけました。

仕事でも、プライベートでも視野が本当に広がります。
僕の恋人は台湾人で、いずれ結婚する予定なのですが、それは海外に目を向けていないとありえなかったと思います。

是非、軽い気持ちで構わないので、まずは日本以外に目を向けてみる事をおすすめします。

インタビュー中の中澤さん
インタビュー風景

– 貴重なお話ありがとうございました!

こちらこそありがとうございました。
ぜひ学生さんにアゴライズ進めてください!笑

おわりに:編集後記

今回は、エリート街道から飛び出し、独自のキャリアを模索し、グローバルなスケールで起業家として活躍する中澤さんにお話を伺った。

N0.1の河野さんNo.2の東山さん、両社とも違ったタイプの起業家だと感じられたと思う。

やはりグローバルというスケールの大きさが特徴的だと感じた。
常に大きな世界を見て、グローバルな視点でインパクトを生み出す事を念頭に仕事ができている人は、本当に少ないと感じる。
筆者の周りにも優秀な方はたくさんいるが、ここまでとことんグローバルを押し出して活躍されている方はやはり少ない。

そんな中澤さんも、大学受験で悔しい思いをしたり、英語に大変苦労したり、起業するも手探りで失敗続きであったり、普通の人と変わらない側面もある。

それでも、彼がこのスケールでいられるのは、意志の力にほかならない。
少年時代より漠然と抱いていた、”ビジネスで成功したいという、漠然とした想い”を、行動と反省を通じて具体化し、”グローバルな起業家になる”という非常に具体的な目標にまで落とし込んだからこそ、ここまでこれたのだと思う。

筆者自身、学生時代に海外に飛び出さなかった事を後悔するときもある。
ぜひ学生の皆様には、中澤さんがおっしゃるように、感受性の高い学生のうちに一度世界に飛び出してみてほしい。

留学でも、海外インターンでも、海外ボランティアでも、何でも構わない。
それか、アゴライズにトライしてみてはいかがだろうか?
イノベーターとして、実際にプロジェクトに参加し、企業とともに働く体験は代えがたい経験となるだろう。

目的を持って海外に飛び出そう。


#00:グローバルな起業家になる。エリート街道を飛び出した男の挑戦。
#01:内気な少年から、ガキ大将へ
#02:運動会、彼女作り…。何事もチームで戦略的に取り組んだ高校時代
#03:悔しさをバネに努力し、視点はグローバルに
#04:英語は本当に苦手だった。1年をかけた留学準備
#05:留学を経て定まった方向性。グローバルな起業家になると決めた
#06:就活はやめて自分の将来と向き合う
#07:社会人、1年目。単身、ブラジルで事業開発
#08:気軽に起業するも、本当に苦労した。香港で出会ったオープンイノベーション
#08:確信した、日本人のポテンシャル。若いうちから世界を見る事で、視野を広げよう