コンサルからベンチャーへ ~転職事例とその傾向~

本記事では、コンサルからベンチャー転職を考えるにあたって知りたい”なぜベンチャーなのか”、”ベンチャーのなにが面白いのか”がわかる転職記事の事例を集め、その傾向を整理分類し、簡易的に分析を行っています。

Why ベンチャー?

コンサル→コンサルの転職はもう少数派!ベンチャーへの転職が増加

10年くらい前のコンサル業界では、人材は業界内で回ると言われていた。実際、筆者が新卒入社した外資系のコンサルティングファームの方々に話を聞くと、転職先は他ファームに移るか、事業会社の部長ポジションに就くのが多いとのことだった。

しかし、今の若手はコンサルからコンサルではなく、ベンチャーへ転職している方が増えてきたと思う。私の同期入社でコンサルに転職した人間は実は一人も存在しない。その大半はベンチャーや事業会社に籍を移している。もちろん給料を下げているケースが殆どであった。

しかし、コンサル→ベンチャーについて参考になる情報は少ない

現役コンサルであれば多くのエージェントが連絡してきて、案件を紹介してくれると思う。しかし、エージェントの持つベンチャー案件の候補企業は規模も大きく、受け入れ先がコンサル出身者だらけで、実質的には業務内容が変わらないことが多い。

また、「コンサル ベンチャー」で検索しても、その多くは転職ではなく、起業した事例の紹介が多く、少し期待する情報と異なることも。起業ではなく転職という形でベンチャー村に入るのであるからこそ疑問に思う、コンサルスキルはどの程度活用できるのか、ベンチャーカルチャーとのギャップがどう乗り越えるのか、給料はどれくらい下がるのか、コンサル→ベンチャーの後のキャリア何があり得るのか…といったことが分からないことが多い。

物事を調べて整理分析しないと不安を感じるのはコンサルの職業病だと思う。意思決定要因にはならないものの、事前に不安材料を消し込むためにも、”なぜベンチャーなのか”、”なにが面白いのか”がわかる情報を見ておきたいと思うのは当然である。

インタビュー記事が参考になるが、分散的に存在し見つけるのが困難

実際にコンサルからベンチャーに転職した人へのインタビュー記事には、コンサルへ入社した理由や、そこからベンチャーに転職した理由が書かれていることが多く参考になること(少なくとも筆者がコンサルからベンチャー転職を考えた時はインタビュー記事を読み漁った)。

しかし、多くのインタビュー記事は転職先のベンチャーがブログ等で公開してるに過ぎず、幅広い転職事例を纏めているサイト等はなさそうである。ポチポチ1件ずつ探すといった根気のいる作業が必要となりそう。

ここでは20名のインタビュー記事を収集し簡易的に整理してみた

そこで、当記事ではコンサルからベンチャーに転職された20名の方へのインタビュー記事をWantedlyやLiigaなどから簡易的に収集した(MECEではなく、あくまで見つかるベースで収集)。

あくまでインタビュー記事から筆者の主観にて、転職の意思決定を行う際の判断を簡易的にざっくりと整理・分類してみた。

コンサルへの入社理由と、そこからベンチャーに転職した理由を分類

コンサル入社の理由が、①転職・独立を前提としたスキルアップ目的と、②明確な意思がなく汎用性が高いスキルの獲得目的、と大きく2つ存在している。

そして、ベンチャーへの転職理由は、A. 転職先に魅力を感じた等の転職先ありき外部要因のものと、B. コンサルスキルを実際に当事者として回したいといった内部要因の2つに大きく分類できそうであった。

その結果、あくまでn数は20人であるが、「コンサル入社前から自分自身のやりたいことが明確になっている人は多くなく」、「ベンチャーへの転職はお金・スキルセットよりも、会社自体に魅力を感じ転職する場合が多い」ことが分かった。

 ※なお、本記事はあくまで各記事を編集部が勝手に解釈した内容に基づく分類となる点に留意

インタビュー記事集

コンサルに入社した理由が…

①もともと転職・独立しようと思い、スキルアップのために入社

新卒コンサル
– 事業領域や役員に魅力を感じて転職を決意する場合が多い

  • 江崎 隆一郎(リクルートマーケティングパートナーズ自動車カンパニー:事業企画)
    – 経歴:DTC→リクルートマーケティングパートナーズ(自動車カンパニー事業企画)
    – 経営を学ぶためにDTCヘ入社
    – 社員の雰囲気、事業規模に魅力を感じてリクルートへ転職
    – 実家の酒蔵を継ぐための通過点として仕事を捉えている
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  • 新関 広樹(インフキュリオン:シニアマネジャー)
    – 経歴:アクセンチュア→インフキュリオン
    – 将来的な起業を意識して、アクセンチュアに入社
    – 自分の市場価値を知るために転職活動を行う
    – 役員に魅力を感じジョイン
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  • 西脇 源太(リクルートライフスタイル:ネットビジネス本部事業開発ユニットDXグループ)
    – 経歴:ローランドベルガー→リクルートライフスタイル
    – 将来的な事業会社への転職を念頭にローランドベルガーに入社
    – 事業経営に興味があり、コンサルorメガベンチャーの二択で新卒でコンサルに
    – 事業領域に共感を感じリクルートへ
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  • 松井 雅博(国会議員政策担当秘書)
    – 経歴:アクセンチュア→アビーム→マッキンゼー→国会議員政策担当秘書
    – 将来的には政治で世の中を変えたいと考えており、官公庁で働く前に民間企業への理解が必要だと考え新卒は民間企業を志望
    – 多くの民間企業のマネジメントを見れ、成長速度が早く、グローバルに働ける仕事という観点から新卒はコンサルへ
    – 企業の意思決定に関わるためにアビームへ転職
    – グローバルな舞台で自己成長するためにマッキンゼーへ転職
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  • 渡邉 俊(freee:アライアンスチームジャーマネ)
    – 経歴:アクセンチュア→freee
    – 将来的な起業を考え、スキルアップのためにアクセンチュアに入社
    – コンサル業界に限界を感じ転職を決意
    (ロジックで扱いきれない部分、事業遂行に価値を見出した)
    – freeeの事業領域に魅力を感じジョイン
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中途コンサル

  • 原 悠貴(リクルートライフスタイル)
    – 経歴:日本ロレアル→PwC→リクルートライフスタイル
    – 将来的な起業を考え、汎用的なスキルをつけるためにPwCへ転職
    – 転職エージェントからの誘いでリクルートを候補に
    – コンサルで扱いきれない事業の実行に価値を見出し転職を決意
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コンサルに入社した理由が…

②明確な意志がなくとりあえずコンサルに入社

 こちらに分類されるメンバーを、さらにベンチャーに転職した主な理由で分類すると…

A.役員・会社のビジョンに魅力を感じる外部要因グループ

新卒コンサル

  • 坪井 亜美(freee:アナリスティックス→Sales Enablement Team)
    – 経歴:マッキンゼー→freee
    – 幅広く業界を見れ、汎用的なスキルもつきそうだからマッキンゼーに入社
    – 転職先となる役員との面談で転職を意識し始める
    – 転職先の役員 / フェーズ(規模感)に魅力を感じジョイン
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  • 藤田 健太(メドレー)
    – 経歴:船井総合研究所→メドレー
    – コンサル業界に限界を感じ転職を決意
    (ロジックで扱いきれない部分、事業遂行に価値を見出した)
    – 転職先の役員 / 会社のビジョン・ミッション / 成長機会に魅力を感じジョイン
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  • 宮田 道生(リクルートライフスタイル)
    – 経歴:A.Tカーニー→リクルートライフスタイル
    – コンサルで扱いきれない事業の実行に価値を見出し転職を決意
    – 事業領域(IT)・領域の幅・会社の規模感を軸に転職
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B.自分自身で事業を回すこと、成長速度に価値を感じる内部要因グループ

新卒コンサル

  • 大植 択真(ExaWizards)
    – 経歴:BCG→DTC→ExaWizards
    – 自分で事業を回すことに関心がある
    – 大きな意思決定に関われること / 事業領域・規模・役員に魅力を感じジョイン
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  • 田上 純(TRYFUNDS)
    – 経歴:富士通総研→EY→BCG→TRYFUNDS
    – EY Japanの立ち上げに参画
    – 自分自身で事業を回すこと / 役員・会社のビジョンに魅力を感じジョイン
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  • 野上 隆徳(イグニッション・ポイント:CSOチーフストラテジーオフィサー)
    – 経歴:アクセンチュア→DTC→イグニッション・ポイント(CSOチーフストラテジーオフィサー)
    – 成長速度の鈍化に気づき、転職を意識
    – 事業領域に魅力を感じジョイン
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  • 羽間 裕貴(イグニッション・ポイント)
    – 経歴:アクセンチュア→楽天→イグニッション・ポイント
    – やりたいことがぼんやりしており、転職価値を上げるためにアクセンチュアへ
    – 自身の市場価値を確かめるために転職サイトへ登録
    – 転職エージェントから希望する事業領域に取り組む会社として紹介された楽天へ
    – 事業領域・規模に魅力を感じイグニッション・ポイントへ
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  • 村上 慧悟(鎌倉新書)
    – 経歴:野村総合研究所→鎌倉新書
    – 自分自身で事業を回すこと / 事業内容 / 役員の経歴に魅力を感じジョイン
    – コンサル業界に限界を感じ転職を決意
    (ロジックで扱いきれない部分、事業遂行に価値を見出した)
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  • 山下 麻亜子(ビビッドガーデン)
    – 経歴:マッキンゼー→ビビッドガーデン
    – コンサル時代の新規事業のプロジェクトで事業に直接関わる楽しさを実感
    – 自分自身で事業を回すこと / 成長速度、自分のビジョンと会社のビジョンの親和性の高さからジョイン
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  • 和田 朋子(ヒトクセ)※二児の母、仕事と育児の両立
    – 経歴:マッキンゼー→ヒトクセ
    – 事業を回すことに興味があり転職を意識
    – 夫の友人である社長や、役員に魅力を感じジョイン
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中途コンサル
– 自分自身の成長速度を意識して、その時々に合わせた職業選択を行なっている

  • 伊藤 浩樹(pixiv)
    – 経歴:モルガン・スタンレー→BCG→pixiv
    – 成長速度と稼ぎの観点から新卒は外資金融へ
    – 業務を一巡したように感じ外資金融、コンサルからの転職を意識
    – ネットサービスの面白さに惹かれ、知り合いの会社関係者に誘われpixivへジョイン
    – 自分自身で事業を回すこと / 成長速度に関心がある
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  • 田中 優子(クラウドワークス:ディレクター)
    – 経歴:トヨタ→A.T.カーニー→ジュピターショップチャンネル→A.T.カーニ(マネージャー)ー→クラウドワークス
    – 3年後の転職を意識しながら新卒でトヨタへ。
    – 転職エージェントからの誘いでコンサルへの転職を意識
    – ロジカルさをアップするためにA.T.カーニーへ転職
    – 事業内容が魅力的で自分の力を活かす領域であることからジョイン(ジュピターショップチャンネル)
    – 成長速度を重視し、再度A.T.カーニーへ
    – 事業内容に興味を持ち、友人からの誘いでクラウドワークスへ
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  • 堀江 隆介(ハウテレビジョン:事業開発部部長)
    – 経歴:Business Consultant→ネオキャリア→PwC(マネージャー)→ハウテレビジョン
    – 自分の力を活かせる環境 / 成長速度(裁量や意思決定の範囲)を求めハウテレビジョンへ
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  • 山田 裕一朗(レアジョブ)
    – 経歴:三菱重工業→BCG→レアジョブ→起業(ファインディ)
    – 幅広く業界を見れ、汎用的なスキルもつきそうだから三菱重工からBCGへ転職。
    – 自身のコンサル適正に限界を感じ転職を意識し始める
    – 転職先の役員 / 会社のビジョン・ミッションに魅力を感じジョイン
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以上20名の記事分類が、転職にお悩みのあなたの意思決定の一助となりましたら幸甚です。

転職エージェントのご紹介

最後にコンサルからベンチャーへの転職を考えている方へ向けて転職エージェントを紹介します。
(エージェント名をクリックすればサイトに飛びます)

WILL CAREER

WILL Career

WILL CAREERは、外資コンサルティングファーム→外資系ベンチャー投資会社を経た起業家が、ブランドや周囲の目に囚われる事なく、心の声を聞き、本当にやりたい事の実現を支援するために立ち上げました。 「メンタリング」という手法を用い、あなたの心の声を言語化し、本当に望むキャリアの 実現を徹底的にメンターが伴走致します。

WILL CAREERは、2020年4月より始まったサービスです。CEO本人による親切かつ丁寧な対応がウリの転職エージェントです。